
いつの間にかいなくなって
どれ位経ったかな
木の枝にぶら下がって
不安定な姿で
風上に向かって進む
あの人の背中には
私など映っていない
知らぬ顔と出ていた
木々はもう伐採された
あの大きなポプラ並木
手を繋ぎ歩いてたのは
昔のままの彼女
学校はなくならないけど
アパートは潰されて
建ち誇る背高のっぽ
上から見下ろすんだね
傷ついたカモメが群れる
あの悲しい夢の島で
手を繋ぎスキップしよう
ボルトを軋ませ歩こう
もうあの街には行きたくないんだ
もうあの街には行きたくないんだ
例えどんな歳を取ったって
風のように水のように
雲のように流されたい
またいつか月日が流れ
君があの場所に訪れても
手を翳し歩いた道の
面影だって偲べない
涙さえ匂いを無くし
ロボットの腕と足
僕はもう蓑虫じゃない
だから恋も出来ない
だから恋も出来ない
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